味噌は基本的にハラールです。日本に在住している一般的なムスリムの理解では、原材料に「アルコール」が記載されていなければハラールとみなされ、もし原材料に「アルコール」が記載されていたら一般的にハラムと考えられています。しかし、現在のほとんどの国際的なハラール認証機関の基準によれば、ハムル(酒)ではない醸造用エタノールについては添加物としての使用も可能とされています。その基準に従えば、たとえアルコールが添加されている味噌であっても、それが醸造用エタノールである限り、ハラムであるとは限りませんが、全ての認証団体が発酵食品にアルコールの添加を認めているわけではありません。インドネシアの場合は、2018年のファトワーで、発酵食品については、アルコールが添加された場合であっても残留アルコール濃度は特に規制されていないため、その基準を適用すれば、アルコールが添加された味噌であってもハラールとなるはずです。ちなみに、インドネシアやマレーシアの伝統的な発酵食品タペ(tapai)はアルコール度数が7−10%あると言われますが、飲料用アルコール(ハムル)ではないため、両国でハラールとされています。アルコールについてのインドネシアのファトワーは以下を参照。https://www.halalmui.org/images/stories/Fatwa%20Makanan%20dan%20Minuman%20Mengandung%20Alkohol%20(INA).pdf