「ハラール(Halal;許されている)」の反対の用語が「ハラム(Haram)」で「禁忌の/禁止された」という意味をもちます。「ハラール」以外のすべてが「ハラム」なのではなく、両者の間には「シュブハー (マシュブーフ)」と呼ばれる避けた方がよいとされるグレーゾーンも存在します。そしてどこまでを感覚的に「ハラール」と考え、どこからを「シュブハー」、そして「ハラム」と考えるのかは個人によって異なり、一様ではありません。そして他に選択肢がない場合には「ダルウラット(緊急事態)」として「シュブハー」や「ハラム」のものでも食べてもよい、とする教えもあるため、日本において飲食する際には柔軟に対応しているムスリムも少なくありません。