気にしないで食べる人も多いですが、日本で売られているフワフワのパンの多くには、豚に由来する可能性のある成分が使用された乳化剤やショートニング、マーガリンが使用されているので、ハラールかどうかわからない材料が含まれているパンを避ける人もいます。ショートニングやマーガリンも原料が100%植物性であれば、ハラールですが、パンのラベルの情報からはマーガリンの原料まではわからないので、疑わしいもの「シュブハー」となってしまいます。ハラールであるかどうかは、ショートニング、マーガリンの原料や製造工程をメーカーに問い合わせてみればわかりますが、ほとんどがハラールではないようです。ちなみにフランスパンであれば、基本的には小麦粉と塩とイーストが原材料のものが多いので安心ですが、厳密に言えば、鉄板に吹き付けている油まで確認しなければならないので、ハラール認証を取得するのはかなり難しくなってしまいます。また、発酵を促進するために使われる「イーストフード」の中にはハラムのものが含まれているため、厳密に言えばハラールとは言えません。しかし、そこまで厳密にすれば、ムスリムたちは日本では生きていけません。そこで日本に住むムスリムたちは、学校給食で出されるパンについては、他に選択肢がないので子供たちに食べさせているようです。