非ハラールのメニューとともにハラール・メニューを提供している場合、その飲食店が店舗に対して取得可能な認証が「ムスリム・フレンドリー認証」です。台湾が発祥と言われ、シンガポールなどでも発行されている認証です。日本においても、ハラール・メニューを提供している店舗やホテルなどに「ムスリム・フレンドリー認証」が発行されています。シンガポールのMUIS(シンガポールイスラム教評議会)が出資しているWarees Halal のウェブサイトでは、「ムスリムフレンドリー」が「1. ハラールオプション」であるとして次のように説明されています。「ムスリムフレンドリーな施設は、イスラム教徒の消費者に適したメニューをハラールオプションで提供します。アルコール飲料や非ハラール肉などの非ハラールメニューを提供している場合があります。ただし、ハラールメニューの食べ物の整合性を保護するためのシステムとプロセスがあります。」シンガポールの「ムスリム・フレンドリー認証」については以下のサイトを参照。https://wareeshalal.sg/aboutmf-jp/また、日本ムスリム協会の遠藤利夫会長は、「ムスリム・フレンドリーはハラール基準に届かないものとか、ハラール基準をゆるやかにしたものではなく、普通のムスリムがイスラームの教えに基づいた生活を体現できる環境にあることを表現した言葉」であると表現されています。