食材、調味料、調理器具、製造ラインの管理など、どのような条件であればハラールと認めるのかを定めるものが「ハラール基準」です。世界には数多くのハラール認証機関があり、国際的な組織を作っていて、それぞれの会議体が「ハラール基準」を定めています。それらはイスラムの法学派(スンニ派の中にも4つの有名な法学派があります)の見解の違いや、国による状況の違いなどが背景となっています。また「ハラール基準」には、ハラール認証団体が定める「ハラール基準」の他に個人レベルの「ハラール基準」があり、この二つを分けて考える必要があります。例えば、個人の「ハラール基準」は多様で、豚肉以外であれば全てを「ハラール」と考える人もいれば、豚由来のゼラチン、ポークエキスなどもハラムと考える人もいます。またお酒を飲んでも酔っ払わなければ「ハラール」と考える人もいれば、お菓子にラム酒のフレーバーが入っているとハラムと考える人もいます。