ハラールです。一般的なムスリムの理解では、原材料の表示が「大豆、小麦、食塩」のみであれば、ハラール、もし原材料の表示が「大豆、小麦、食塩、アルコール」とあれば、一般的にハラムとされています。しかし、国際的なハラール認証機関の基準では、醤油に使用されているアルコールは、バクテリアの繁殖を抑制するために添加されている「非ハムル(酒ではない)」の醸造用エタノールアルコールであるため、使用は許されています。しかし、発酵食品にも残留アルコール度数を適用する基準の場合は、ハラールとは認められず、アルコールを飛ばして身体に必ずしも良いとは言えない合成保存料を加えなければハラール認証が取れません。一方、インドネシア・ウラマー評議会の2018年のファトワーには、発酵食品については、アルコールを添加した場合にも、残留アルコール度数は問題にされないということが書かれています。ですから、その基準に従えば、アルコールが添加されていない醤油はもちろん、たとえアルコールが添加されている醤油であっても、それが「非ハムル」の醸造用エタノールである限り、ハラールとなります。実際、日本国内のいくつかのハラール認証団体も、醸造用エタノールを使用した調味料について、ハラール・メニューへの使用を認めています。もちろんハラール認証を取得した醤油を使用することも可能ですが、価格が高額で、一般の小売店では販売されていないため、認証なしの醤油を使用する方が容易です。アルコールについてのインドネシアのファトワーは以下を参照。https://www.halalmui.org/images/stories/Fatwa%20Makanan%20dan%20Minuman%20Mengandung%20Alkohol%20(INA).pdf